【写真】新盆の108本のロウソク
 
これがこのあたり独特の風習なのか日蓮宗の行事なのかは不明だが、
新盆の時には108本のロウソクを灯す習慣がある。
今は消防署が良い顔をしないようでしないこともあるみたいだ。
父は是非したいと講組の人に頼んだらしい。

子どもの頃は粘土で饅頭を作りそこにロウソクを立てていた。
土饅頭を作るのも大変だし、ロウが垂れて後始末も大変だから
今はこんな風にするのだそうだ。
このあたりの人はみんな年寄りだから、昔と同じ労力はかけられない。

風でどんどん消えていくし、長く持たせると火事の心配もあるから
最近は短いロウソクで済ます。20分もすればこうなる。

この立台は3セット用意してあるようだ。
3家で新盆があっても大丈夫にしてあるとのこと。
新盆があっても新しい家族ができることは無い。それが今の田舎なのだ。
子どもの頃
「(本当に108本あるのか調べたくても)指さして数えてはいけない。」
と教えられたのだが、それを年寄りに訊いても明確な答えは返ってこなかった。
きっとこれからもどんどん消え去っていくのだろう。
知識も習慣もしきたりも、そしてこの地域も。
私たちが最後の世代なのかもな。
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