(アニメ)夏アニメの感想 夏川、三重さん、小さい先輩

夢見る男子は現実主義者
よくわかる。その意味では名作だ。その通りだ。
佐城渉は以前の出会いをきっかけに同じクラスの夏川愛華しか見えない状態だった。この美少女と両思いになりたくてアプローチを重ねるのだが、いつも結果は同じ。もうつきまとわないでと言われるのだがそれでもめげずにアプローチを続けていた。

ある朝の登校中、今日も愛華にアプローチする佐城にサッカーボールが当たりそうになった。その瞬間電気が走った。突然夢が覚めた。冷静になり、糸が切れたような彼は、愛華と自分は釣り合わないという現実気づき、遠くから見守るファンになろうとする。愛華の良さを布教するのだと。距離を取り始めた渉に愛華は戸惑う。鬱陶しい、めんどくさい、イヤだと思っていた相手だが関わりを止めたのはどうしてか。嫌われた? 今度は愛華の方から関わり始める・・。
恋愛でも趣味でも、人との関わりでもこんなことがある。手ひどく残酷に振られたとか大げんかになって破局したとかの大事件では無く、大したことの無い小さなきっかけかも知れないが、プツンと糸が切れたように情熱が無くなることが有る。嫌いになったわけでは無い。今でも好きだ。だけど、燃えたぎるような情熱が無くなった。恋愛関係で無いなら、その人との関わりが特に重要で無くなったと感じた瞬間だ。嫌じゃ無い、大切だけど情熱が無い。うん、そうだねと言って終わってしまう関係。確かにそれはある。
第一話を見てそこに共感した。女子から見れば、突然の豹変ぶりに戸惑うだろうし、追っかけてくれない相手を悲しく思うだろう。嫌だと言っていたんだから、それは相手に興味を持っていたと言うこと。ホントに嫌なら無視する。だから愛華の行動にも納得する。
さて、私が興味を持ってこのアニメを見ているのは「これから佐城の心がどう変化していくかを見たい」からだ。私なら一度切れた心の情熱は元に戻らないだろう。たとえ愛華が自分にすり寄ってきても、嬉しくはあるだろうけど、喜ぶだろうかはわからない。彼の心はどうなるのだろうか。

他のヒットアニメと同じように、まわりのモブが秀逸。芦田、姉ちゃん、四ノ宮先輩・・。
今一番と言っていいほど次回が待ち遠しいアニメである。

うちの会社の小さい先輩の話
タイトルから考え、面白いだろうと予想した。自分の好きなタイプのアニメだろうと。だから毎回録画にセットして心待ちにしていた。で、第一話を見て見るのをやめようと決めた。
篠崎拓馬は、キャラクター企業ではたらく新入社員。指導する立場の先輩・片瀬詩織里が彼を何かと気にかけてくれる。彼女に恋心を持つ篠崎と片瀬、同期の早川 千夏や主任の秋那 千尋の絡んだほんわか両思いオフィスラブコメ。
あざとい、あまりにもあざとい。
先輩・片瀬は25歳ぐらいか。その大人が、茂みに見向かって「ねこさん」「にゃーにゃー」なんて言うか? 小さくて可愛い設定だからそう行動させたいスタッフ側の思惑があるのだろうが、実際にそんな人間がいたら可愛いんじゃ無くて痛いだけ。それ以外でも行動や言動があまりにも痛すぎる。これがせめて中学生だったら許そう。実際の女子中学生なら絶対言わないけど、まぁアニメならそこはそれ。それを四捨五入して30歳がしたらドン引きです。

で、見るのをやめてたんだけど、ヒマな時にPrimeで見ていて、周りの人たちが魅力的すぎたのでもう一度見始めた。早川、秋那主任の2人が秀逸。やはり主人公以外の人がどれだけ魅力的かでアニメが決まるなと言う典型。
最近は学園ラブコメよりオフィスラブコメに興味が出てきたんだけど、冬月さんと氷室くんとはあまりにも違う。これとヲタ恋が二大巨頭だな。あの二つはストーリーだが、これは瞬間的な笑いで終わり。ストーリーになってない。

好きな子がめがねを忘れた
これも名作だ。内容も面白いけど、よくこんな設定を考えたなぁと言うところに一番関心。それと作画が良い。最初の、屋上で2人がいる時のシーン、彼らの背景など美しいなんてもんじゃ無い。明日ちゃんのセーラー服、その着せ替え人形は恋をするに匹敵する美しさ。画面はオススメです。
小村くんの隣の席の三重さんは、極度の近眼で眼鏡をかけないとほとんど見えない。そのため目を細めて険しい表情になってしまう上に、よく眼鏡を忘れてしまう。眼鏡を忘れている三重さんと初めて会話した小村くんは、彼女のことが気になり始める。

近眼な故に無自覚に至近距離で近づく三重さんに彼はドキドキ。彼女を手伝ってくれる小村くんに三重さんもすっかり気を許してしまい、色々と関わるようになってくる。彼女にとって小村くんが特別な人となるのか。幼いゆえに気づかないところもあるが、これからは・・。
この話でも、三重さんが茂みの猫にニャーニャーと声をかけるシーンがある。13歳ならわかるし、目が見えないゆえに猫とビニール袋を誤認していると言うオチまで付くのでこれは容認。というか、ありです。
目が見えない故のドタバタもあるけど、三重さんが無自覚に小村くんに接触してきて、彼が嬉しくもドキドキ戸惑うシーンが面白い。恋をすると男の子は結構気持ち悪くなるは名言。

それにしてもこんな美少女が関わってくれたらどんな中学生もイチコロだろう、相手が恋愛を意識して無くても。小村くんの心うちと三重さんのあっけらかんとした言動のギャップが面白く、これまた何度も見たくなるアニメだ。

この恋愛が成就するのか。しなくても、見ていられたらそれで満足って思ってもしまう。中1の女子の一部は、確かにこんな感じだね。
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