第101回全国高等学校サッカー選手権大会 準決勝

 私の子どもの頃、スポーツと言えば野球だった。プロ野球と甲子園。職業としてお金を儲けようと思ったら野球か相撲だけ。サッカー、バスケ、卓球、バレー・・は社会人リーグはあっても、あくまでアマチュアで稼ぐための仕事ではなく趣味に近かった。今の若い人たちには信じられないだろうけど、そんな時代だった。

Jリーグができ、少しずつ日本のサッカーが強くなってきて、今ではW杯に行くのが当たり前になったけど、それまでは日陰の存在だった。そんなときでも高校サッカーは面白かった。野球のようにマスコミにえこひいきしてもらえないので、見られるのは決勝か、良くても準決勝から。CS放送のない時代には、地元の試合だけが、録画で深夜にやってたりした。

さて、サッカー好きの私は「正月は高校サッカー」だった。準々決勝4試合を全て見たときもあったけど、さすがにしんどいので、一番よく見ていたのは準決勝2試合の放映だった。今回もそれを見た。

神村学園VS岡山学芸館高校

以前は強い県が決まっていて、静岡や浦和、九州の有名校とあたったら、「今年は運が悪かった。もう勝てないや・・」って感じだった。Jリーグが発足し、下部組織ができ、高校サッカー以外にも人材が流れたり、あちこちにクラブチームができたり、育成にもプロシステムが導入されたりして、今はどの県が勝ち上がっても不思議ではなくなってきた。それでも神村学園は有名で、岡山学芸館なんてチーム、その県以外では知っている人も少ないのだろう。福田という超有名人がいたこともあり、実況も明らかに神村側だった。私は、神村が勝つなら3-1ぐらい、でもこういう超高校級は決勝前に負けると感じていたので、1-1か2-2ならPK戦で学芸館と予想した。

正直、当たって不気味なぐらいだ。しかしまさか3点を取るとは思わなかった。高校生の成長ってすごいな。

大津VS東山

こちらはPK戦前に決まると思っていたので意外。今年はPK戦が多いな。

2試合を見て感じたことがある。PK戦についてだ。

岡山学芸館には心底驚いた。最初の子はど真ん中に蹴った(度胸あるね)けど、残りの子は全てゴール左上に蹴り込んだ。キーパーは下の方が取りにくいから普通は左右の下方向を狙うものだけど、それを上隅に蹴り込むなどできるこっちゃない。上にふかしてしまいそうで、私なら怖くて絶対無理。それを見て、この学校って相当PK戦の練習をしてきたんだろうなと思った。W杯のクロアチア戦を見て練習したのだろうか。

逆に、大津はPK戦の練習を余りしてないなと感じた。入る気配を感じなかった。

素人の私の見方なんていい加減だろうけど、正直そう思えたんだからしかたない。どうしてかは分からない。

いずれにしてもとても面白い2試合だった。どうかこの高校生達、決勝を楽しんで悔いない戦いをしてもらいたい。

ただねぇ、代表とか国対国の試合ならともかく、高校生なんだから片方に肩入れする実況はやめて欲しい。福田がすごい選手だというのは認めるし、それを見たい人がたくさんいるのも分かる。興行的にも有名選手・名門高校が決勝に出た方がいいのも分かる。TV会社の方針もあるのだろうけど、こういう時は平等に扱って欲しい。

たぶん、実況アナウンサーは「平等に扱いどちらかに肩入れしてはいない」というのだろうが、録画を見直して実際の言葉を冷静に分析してみたらわかるだろう。

巨人ばかりえこひいきしている野球中継方式をサッカーに持ち込まないで欲しいものだ。まして高校生相手じゃないか。

4高校の選手達、素晴らしい試合をありがとう。感謝してます。9日を楽しみに寝ます。

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